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「あたたかさ2倍で省エネ」うたうシロカの電気ヒーター、仕組みは? そして実際は? 体験してきた知らないと損!?業界最前線(3/5 ページ)

11月に入って寒い日が増え、暖房器具を使い始めている家庭もあるだろう。シロカが11月30日に発売する「リレクトヒーター ぽかエコー」は、“あたたかさ2倍で省エネ”とうたい、消費電力600Wながら1200W相当の暖かさが得られるとしている。その仕組みについて開発担当者に話を聞いた。

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検証の結果、暖かさは2倍以上!

 ぽかエコーは一般的な電気ヒーターと比べて低消費電力で暖かくすることを目指した製品だ。そこで、暖かさを検証するために、ぽかエコーと同じ構造でヒーターを正面に向けた検証用モデルを用意。その2台で、1時間後の温度の上昇値を比較することにした。

 検証したのはヒーター正面から30cm離れた部分の9つのポイントの温度変化(温まり方・Δ値)だ。最初に室温を計測したあと、ヒーターを600W、ファンと首振りはオフで動作させ、1時間後に再び温度を計測。両モデルの9カ所の平均温度変化値と、最大/最小値が確認できた(それ以外の数値は非公開)。

 その結果、ヒーターが正面を向いた検証用モデルに対して、ぽかエコーは室温からの温度上昇率が最大温度時で約2.4倍、複数のポイントの平均値では約2.8倍、最小値では約3.6倍高くなった。この数値が「あたたかさ2倍」とうたう根拠だ。


ぽかエコーの正面から30cmの位置の温度変化を計測することで、暖房性能(温まり方・Δ値)を検証した結果。ヒーターを内側に向けたモデルのほうが温度は大きく上昇した

 「検証では、環境温度からの温度上昇値を利用しています。例えば室温30度が44度になれば温度上昇値は14度です。約1時間後の温度上昇値は検証用モデルが14.4度だったのに対して、ぽかエコーは34.6度でした。同じ600Wでも、2倍以上の温度変化が記録できました」(菅原さん)

 リフレクト構造では反射する熱がヒーター自体にも当たるため、内部温度が上昇しすぎてしまう欠点がある。この問題に対しては、内部温度をセンシングすることで、過剰な温度上昇を制御。また回路基板の上に断熱材を入れて熱を遮断し、安全性も確保した。ファンを回せばさらに放熱できる仕組みだ。

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