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「あたたかさ2倍で省エネ」うたうシロカの電気ヒーター、仕組みは? そして実際は? 体験してきた知らないと損!?業界最前線(4/5 ページ)

11月に入って寒い日が増え、暖房器具を使い始めている家庭もあるだろう。シロカが11月30日に発売する「リレクトヒーター ぽかエコー」は、“あたたかさ2倍で省エネ”とうたい、消費電力600Wながら1200W相当の暖かさが得られるとしている。その仕組みについて開発担当者に話を聞いた。

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熱が集中するから速暖性も高い

 実際に、ぽかエコーを使ってみた。600Wに設定してスイッチをオンにすると、ゆっくりと反射板にヒーターの光が映り、明るくなっていく。製品の推奨利用距離である、正面から約1mの位置で利用したが、スイッチを入れて数秒で暖かさを感じ始めた。実際、600Wでも暖かさはかなり強く、しっかり暖まる。

 同じシロカの電気ヒーターで、2本の遠赤外線ヒーターを搭載した「足元ファンヒーター付き遠赤外線暖房機 にこポカ SH-FC171」(以下、にこポカ、直販価格2万9800円)とも比較してみた。にこポカは、搭載する2本の遠赤外線ヒーターを同時利用することで、消費電力800Wで暖めることができる。

 同じ1mの距離で使ってみたが、暖かくなり始める速さ、そして暖房としての強さともに、「ぽかエコー」のほうが上だと感じられた。


同社製の800Wの遠赤外線ヒーターと使い比べてみたが、600Wの「ぽかエコー」のほうがピンポイントでは暖かく感じられた

 ぽかエコーが“2倍暖かい”のは、通常なら広い範囲に拡散してしまう熱を真正面に集めているからだ。このため広い範囲は暖まりにくく、あくまでピンポイントでの使い方となる。ただしファンと左右首振り機能を同時に利用すれば、近い距離なら複数人でも暖まることができる。

 最も効果的に暖まれるのは約1mの距離に設置すること。ファンは搭載しているが、あくまで熱を拡散するための機能なので、ファンヒーターのように遠くまで熱風が届くわけではない。またファン機能のオンオフで暖かさに差も出ないそうだ。ファンは本体内部に配置しているため、動作音はほとんど聞き取れなかった。

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