“令和のポケベル”は意外と多機能 セガ子会社の「エモジャム」10日発売
セガ フェイブは、1990年代に一世を風靡したポケベルから着想を得たというコミュニケーション玩具「emojam(エモジャム)」を12月10日に発売した。
セガ フェイブは、1990年代に一世を風靡したポケベルから着想を得たというコミュニケーション玩具「emojam(エモジャム)」を12月10日に発売した。価格は7150円。
Wi-Fiでインターネットに接続し、絵文字を使って友達とメッセージをやり取りできる小型のコミュニケーションデバイス。物理的に本体底面を接触させないと“友だち登録”できない仕様として、知らない人が介入するリスクを減らした。
セガフェイブは「送られてきた絵文字のメッセージは送信者の気持ちを想像しながら読み解くことで、“謎解き”をしているような楽しさが日々のコミュニケーションに加わり、友達との絆が一層深まる」「文字によるコミュニケーションと異なり、直接的な強い言い回しを避け、安全で楽しい交流の場にできる」としている。
絵文字は1100文字あり、1回のメッセージで10個まで送信できる。絵文字の中には、画面上で組み合わせて新しい絵文字を作り出せるものがある他、別売の専用ダウンロードカード(各880円)でサンリオのキャラクターや「すみっコぐらし」などの絵文字も追加できる。
グループチャットにも対応した。当初3人が上限となるが、今後のソフトウェアアップデートで増える予定。同様に出荷時は最大30件となっている友達リストも今後拡張する。
本体サイズは45(幅)×58(高さ)×20(奥行き)mm。充電ケーブルなどが付属する。
ポケベルは、数桁から十数桁の数字を表示できる携帯受信端末および通信サービスのこと。'80年代に社会人を中心に利用者が拡大し、'90年代には学生にも普及。「0840」(おはよう)、「0833」(おやすみ)など、数字の語呂合わせでメッセージを伝えた。
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