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風呂キャンセル界隈も納得? LIXILの“布製”浴槽がマンション浴室を自由にする理由、企画した本人に聞いた:知らないと損!?業界最前線(1/4 ページ)
2024年は「風呂キャンセル界隈」という言葉が話題になったが、それに応えるかのような製品がLIXILから登場した。「bathtope」は、布製で折りたためる浴槽を備えており、シャワールームを広く使ったり、浴槽に浸かったりできる。bathtopeを企画開発した担当者に開発の経緯と、製品ターゲットや展望について話を聞いた。
2024年の「新語・流行語大賞」のトップテンに「界隈」がランクインした。5月ごろには、風呂に入るのを面倒でやめてしまう人たちを指す「風呂キャンセル界隈」という言葉も話題になった。
住宅機器メーカーのLIXILが2022年に行った調査によると、浴槽に毎日入る人は47.4%と半数を割っており、浴槽に週1、2回に入る人は11.5%、シャワーのみに毎日入る人は22.7%。風呂をキャンセルしないまでも、浴槽に入らずシャワーをメインとするライフスタイルが広がっている。
このライフスタイルの変化に合わせてLIXILが11月26日に発売したのが、布製で折りたたんで取り外し可能な浴槽を備えた浴室「bathtope(バストープ)」だ。浴槽を折りたたむことでシャワールームを広く使え、さらに浴槽にも入れる。そこでbathtopeを企画開発した担当者に開発の経緯と、製品ターゲットや展望について話を聞いた。
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