MIXI社は12月20日、16日に公開したスマートフォン向けSNS「mixi2」(iOS/Android)の登録者が120万人を突破したと発表した。公開から5日で達成した。
ちなみに、2004年公開の初代mixiが100万ユーザーを突破したのは、オープンから1年5カ月目の05年8月だった(関連記事)。
mixi2は、mixiオープンの20年後に公開した短文SNS。つぶやきを投稿/共有できるタイムライン機能や、画像でリアクションできる機能(エモテキ)、趣味嗜好などで集まれる「コミュニティ機能」などを備えている。
「今を共有でき、すぐ集える」を軸に、リアルタイムコミュニケーションを手軽にできる場としての提供を目指し、情報収集だけでなく、日々できごとの共有、友人・知人での流行を知る、仲が良い人との交流を楽しむ、といった利用を想定している。
笠原氏「巨大SNSのレコメンド重視に寂しさ」
mixi2の開発責任者は、初代「mixi」リリース時に同社(当時はイー・マーキュリー)を率いていた笠原健治氏(現在はMIXI社取締役ファウンダー・上級執行役員)。
笠原氏は、「世界的な巨大SNSはこの数年、友だちとのコミュニケーションという立ち位置から、レコメンドを効かせたより面白い、刺激のある、バズっているコンテンツを見せて、滞在時間の最大化を図るように様変わりしてきている」と指摘。
その上で「もともとSNSを運営し、また身近な友人知人とのコミュニケーションというSNSの存在価値を愛してきた身としては、それは企業の戦略としては正しいのかもしれないが、友だちとのコミュニケーションの価値に終焉を迎えたような、寂しさを感じていた」という。
mixi2は、「友人とのコミュニケーション」への思いが人一倍ある同社として企画開発を進めてきたという。「1週間で多くの方に活発にご利用いただいていること、皆様から温かなコメントをいただいていることを心からうれしく思っている」と謝辞を述べている。
サービスを通じて「身近な友人知人、共通の趣味・関心の人たちとのコミュニケーションに長期間にわたってお役立ちいただけることを、心から願っている」としている。
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