MicrosoftのBingで「Google」を検索すると……
Microsoftの検索エンジン「Bing」で「Google」を検索すると、画面がDoodle版のGoogle検索画面のように変わる。ユーザーによってはGoogleに切り替わったと勘違いして、そのままBingを使い続けそうだ。
米Microsoftの検索エンジン「Bing」で「Google」を検索すると、画面がGoogle Doodleのようなイラスト付きに変わるようになっている。米メディアWindows Latestなどが1月6日(現地時間)に報じた。
Microsoftのロゴも表示されていないので、ユーザーによってはGoogle検索の画面だと勘違いしてそのまま中央の検索枠にクエリを入力し、Bingを使い続けそうだ。
上にスクロールすればMicrosoftのロゴが表示されるため、まだBingを使っていることに気づく可能性はある。しかし、検索結果画面で上にスクロールするユーザーは少ないだろう。
米GoogleでChrome担当ジェネラルマネジャーを務めるパリサ・タブリズ氏はこれを受けてXに「模倣は最も誠実な賛辞だが、MicrosoftがGoogleのホームページを偽装することは、ユーザーを混乱させ選択肢を制限するという同社の長い歴史におけるもう一つの戦術だ」とポストした。
Microsoftはこれまでにも、EdgeブラウザでChromeブラウザのダウンロードサイトを開いた際に、Edgeを使い続けるよう促すポップアップを表示したり、MicrosoftストアでGoogleアプリを探しにくくするなど、ユーザーのGoogle製品への移行を阻むような施策を講じてきた。
ちなみに検索エンジンの「DuckDuckGo」の検索結果ページは通常表示になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Google、司法省のChrome売却要求に反論 独自是正案を提出
米司法省とGoogleが争う独禁法訴訟で、Googleは独自の「Proposed Final Judgment」(是正案)を裁判所に提出した。司法省が11月に提出したChromeとAndroidの売却を含む是正案は「過激で介入主義的」としている。 - Microsoft、Googleが欧州クラウド市場で「影のキャンペーン」中と非難
Microsoftは、Googleと欧州企業9社が立ち上げた団体「Open Cloud Coalition」は「Googleの影のキャンペーン」だとして非難した。OCCを「Googleが組織した偽装団体」であり、「Microsoftの信用を失墜させることを狙ったものだ」と主張。 - Googleの検索サービスを巡る米独禁法訴訟、「Googleは独占企業」との判決
Googleの検索サービスが独禁法違反だとして米司法省や複数の州政府が2020年に起こした裁判で、Googleは独禁法に違反しているという判決が下された。Googleは控訴するとしている。 - Microsoft、Bing検索結果のメインを生成AIによる回答に(従来の検索結果は脇に)
Microsoftは、昨年2月に「新しいBing」として提供を開始したLLM採用のチャット検索機能のアップデートを発表した。AIが生成した回答がページの中心に表示され、従来の検索結果は脇に表示される。