「座れるかも」をアプリで可視化 東京メトロとナビタイム「座りやすい号車案内」試験提供
東京メトロとナビタイムジャパンは22日、アプリ「乗換NAVITIME」で新機能「座りやすい号車案内」の試験提供を始めた。座れる確率の高い号車をユーザーに教えてくれる。
東京メトロとナビタイムジャパンは1月22日、スマートフォンアプリ「乗換NAVITIME」(iOS、Android)の有料会員向けに「座りやすい号車案内」機能の試験提供を始めた。座れる確率の高い号車をアプリ上で可視化する。
東京メトロの路線を含む経路検索を行った際、検索結果の一覧画面に「座れる確率の高い号車があります」と表示する。各経路の詳細画面では「座れそうな号車」を3両ピックアップ。停車駅ごとに座れる確率を表示する画面も用意する。
東京メトロの車両から取得した大量のデータとシミュレーションを駆使して「着座確率」(その駅で座れる確率)を算出する。両社は2024年10月に着座確率を活用したサービスの検証を始めると発表。これまでに精度検証や機能開発を進めてきた。
着座確率は、列車が駅に到着してから出発するまでの乗降状況(曜日・時間帯ごとの降車度合)を「号車ごと」に「1秒間隔」で解析し、駅ごとの“座りやすさに関する特性”を可視化。その上でナビタイムジャパンのデータ加工およびシミュレーション技術を使って推定する。例えば朝のラッシュなど混雑している路線でも、途中駅で多くの客が降りる号車が明らかになったため、座れそうな号車やタイミングをアプリ内で可視化できるようになったという。
今後はアプリ画面内で「実際に座れたか体験調査」や「改善要望アンケート」を実施し、着座確率の精度向上やデザインおよびUIの改善に必要なユーザーの声を集める考え。さらにアプリの利用ログと体験調査結果を分析し、行動変容が起きたか、実際に座れたかといったサービスの効果検証も行う。
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この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら。
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