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地震発生! 直後と避難時で違った“必要な情報源” 宮崎在住者が2度の大規模地震で悟ったこと:小寺信良のIT大作戦(3/3 ページ)
1月13日、筆者の住む宮崎県宮崎市は、震度5弱の大規模な地震に見舞われた。発生したのは午後9時19分で、避難するにしても、困難を伴う時間帯だ。しかも、発生後に情報が二転三転し、正確な情報を把握することが困難だった。今回の地震の体験から学んだ事を、皆さんに共有しておきたい。
初動は放送→落ち着くにつれてネットがベスト?
防災無線は、地域によっては正午の時報や、夕方の子供達を家に帰すアナウンス、不審者情報や行方不明者情報などをアナウンスしている。これにより正常に動作しているか、聞こえない地域からの苦情がないかなどのフィードバックを得ることができる。一方筆者の地域の防災無線は日常的にそのような放送を行っておらず、まさに死蔵状態にある。
スピーカーが近いところに住む住民からは、うるさいという苦情もあるだろう。そうしたことを勘案すれば、もはやラウドスピーカーでダーッと情報を捲くという方法論が、時代遅れなのかもしれない。今後は防災無線を廃止する代わり、希望世帯に防災ラジオ的なものを配布することも検討されている。
ネットの情報は、マスメディアでは伝えられない細かい情報が得られる点で評価できる。また地震が落ち着いたあとの、アフターケアの情報はなかなかマスメディアでは流れてこないのに対し、ネットにはいくらでもチャンネルがあるので細かいケアができるという強みもある。
ネットと放送、どちらかを盲信するのではなく、災害時の初動は放送メディア、落ち着くにつれてネットメディアといった具合に、われわれもリテラシーを身につけなければならないようだ。
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