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ヒートショック対策の脱衣所暖房、陥りがちな“落とし穴”:知らないと損!?業界最前線(1/4 ページ)
冬の寒い季節、家の中で気をつけたい健康リスクの一つが「ヒートショック」だ。ヒートショックは、浴室や脱衣所、トイレなどで起こりやすいため、暖房器具の導入を考えている人も多いだろう。そこで、ヒートショック防止のための暖房器具選びの落とし穴とおすすめモデルを紹介する。
冬の寒い季節、家の中で気をつけたい健康リスクの一つが「ヒートショック」。ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる状態を指す。特に高齢者や心疾患を持つ人は注意が必要だ。
ヒートショックは、温度差のある場所へ移動した時に起こりやすい。そのためヒートショックが起こりやすい場所として、浴室や脱衣所(洗面所)、トイレなどが挙げられる。例えば、暖かいリビングから寒い脱衣所、そして熱い浴室や浴槽へ入った時などに注意が必要だ。
また例えば銭湯には必ず注意書きがあるように、飲酒後の入浴には健康リスクがあるとされている。これはお酒を飲むと血圧が下がるためで、この状態はヒートショックのリスクも高めてしまう。
つまりヒートショックを防ぐには、家全体の温度をできるだけ均一に保つこと、飲酒後の入浴を避けることが大切になる。つまり脱衣所やトイレなどは、暖房器具を導入し、リビングなどの主な生活空間の室温に近づけることが必要だ。
しかし脱衣所やトイレなどを常に暖かくしておくのは、省エネの観点から難しい。そこでおすすめしたいのが、脱衣所を使う時だけ暖める専用の暖房器具の導入だ。しかし、どんな製品を選べばいいのだろうか。脱衣所用の暖房器具を選ぶ際に間違いやすいことと、おすすめモデルを紹介する。
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