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Intel、新CEOに元取締役のリップ・ブー・タン氏を任命
Intelは、以前同社の取締役を務めていたリップ・ブー・タン氏を新CEOに任命したと発表した。パット・ゲルシンガー氏の昨年の退任後続いていた暫定CEOから3月18日に引き継ぐ。
米Intelは3月12日(現地時間)、かつて同社の取締役を務めたこともあるリップ・ブー・タン氏(65)を新CEOに任命したと発表した。18日付で就任する。
Intelでは業績悪化の中、昨年12月にパット・ゲルシンガー氏がCEOを退任し、取締役会が後任を探す間、デビッド・ジンスナーCFO(最高財務責任者)とエグゼクティブバイスプレジデントのミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏が暫定CEOを務めてきた。
マレーシア出身のタン氏は、マサチューセッツ工科大学で原子力工学の修士号、サンフランシスコ大学でMBAを取得した。Intelの発表文によると、同氏はテクノロジー業界における深い専門知識と幅広い人脈を持ち、顧客中心のイノベーションを重視し、高性能な企業文化を構築するリーダーとして知られているという。
2009年から2021年まで米EDAのCadence Design SystemsのCEOを務め、その間にCadenceの収益を2倍以上に増やし、株価を3200%以上上昇させた。
2022年からIntelの外部取締役を務めていたが、昨年8月に取締役を退任した。
タン氏はIntelのCEOとして、同社をエンジニアリングに重点を置いた企業にしていくと語った。Intelを一流の製品企業およびファウンドリとして再確立することを目指すとしている。
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