IntelのスワンCEO退任へ 後任はVMwareのゲルシンガーCEO
Intelが、2019年からCEOを務めてきたボブ・スワン氏の退任を発表した。後任はVMwareのパット・ゲルシンガー氏。ゲルシンガー氏はかつてIntelで約30年、CTOなどの幹部を務めた。VMwareが新CEOを探す間、CTOが暫定CEOを兼任する。
米Intelは1月13日(現地時間)、ボブ・スワンCEO(60)が2月15日に退任すると発表した。後任に、米VMwareのCEO、パット・ゲルシンガー氏(59)を迎える。
スワン氏は2018年6月、ブライアン・クルザニッチ前CEOが企業倫理に反する従業員との関係で辞任した際、CFO(最高財務責任者)兼暫定CEOに就任し、2019年1月に正式なCEOになった。スワン氏は暫定CEO就任時、全社会議で正規CEOにはなりたくないと語ったと報じられている。
スワン氏の在職中、Intelは競合他社との争いで苦戦していた。同社の10nmプロセス立ち上げで後れを取る中、米AMDがノートPC向けプロセッサのシェアを奪い、昨年7月には7nmプロセス遅延の責任をとって最高エンジニアリング責任者が辞任した。
長年の顧客である米Appleも、プロセッサをIntel製から自社製品に移行中だ。
次期CEOのゲルシンガー氏は、1979年から約30年間Intelに勤め、初のCTO(最高技術責任者)に指名された。その後2009年から米EMCでCOO(最高執行責任者)、社長を務め、2012年にVMwareにCEOとして迎えられた。
VMwareは同日、次期CEOを探す間、ゼイン・ロウCTOが暫定CEOを兼任する。VMwareのマイケル・デル会長は発表文で「VMwareを代表してパット(ゲルシンガー)に感謝の意を表する」と語った。ゲルシンカー氏はVMwareの取締役は続ける。
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