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IntelのクルザニッチCEOが辞任──企業倫理に反する従業員との関係で
Intelのたたき上げCEO、ブライアン・クルザニッチ氏が辞任する。社内恋愛を禁じる企業倫理要綱に反したため。後任を探す間、CFO(最高財務責任者)が暫定CEOを務める。
米Intelは6月21日(現地時間)、ブライアン・クルザニッチCEO(58)の辞任を発表した。後任を探す間、現CFO(最高財務責任者)のロバート・スワン氏(57)が暫定CEOを務める。
Intelの発表文によると、「Intelは最近、クルザニッチ氏が過去にある従業員と“合意の上での関係”を持っていたと知らされた。調査により、同氏の行為はすべての管理職が守るべき社内恋愛禁止ポリシーに反することが確認されたため、取締役会はクルザニッチ氏の辞任を受け入れた」という。同氏は取締役でもあるが、こちらも退任する。
発表と同時に削除されたIntelサイトのクルザニッチ氏の紹介ページによると、同氏はサンノゼ州立大学卒業後、1982年にIntelのニューメキシコオフィスにエンジニアとして入社。工場長、COO(最高執行責任者)などを経て2013年5月、ポール・オッテリーニ前CEOからその座を引き継いだ。
Intelはこの発表に合わせて第2四半期の上方修正も発表した。
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