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IntelのクルザニッチCEO、シャーロッツビル事件をめぐり大統領助言委員会を離脱

Intelのブライアン・クルザニッチCEOが、ドナルド・トランプ米大統領の助言委員会「American Manufacturing Council」を退会した。バージニア州で極右が反対派を殺傷した事件を受けて「分断した米政治情勢の深刻な事態に注意喚起するため」としている。

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 米Intelのブライアン・クルザニッチCEOは8月14日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領が昨年12月に立ち上げた経済政策についてのアドバイス組織「American Manufacturing Council」から退会したと公式ブログで発表した。

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 「分断した米国の政治情勢が製造業の減少に対処する必要性を含む重大な問題を引き起こしている深刻な事態に注意を喚起するため」としている。

 これは、米バージニア州シャーロッツビルで12日起きた、白人至上主義者やネオナチなどの極右団体とその反対派の衝突で、反対派に極右側が車で突入して多数の死傷者が出た事件に対し、トランプ大統領が当初、攻撃した側についてはっきりと批判しなかった(下のツイート)ことを受けたものだ(トランプ氏はその後、批判が高まる中、KKK、ネオナチ、白人至上主義者と具体的に挙げて批判した)。

 「私は政治家ではなくエンジニアだが、そんな私から見ても、あらゆる問題は大きな進歩が不可能な点にまで政治問題化されているのが分かる。政治に関わるすべての人々への私の要望は、国全体にとってのベストをめざすことだ」(クルザニッチ氏)

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2月にホワイトハウスを訪問したクルザニッチCEO

 クルザニッチ氏の他に、Under Armourのケビン・プランクCEO、Merckのケネス・フレイジャーCEOも同会を去った。

 この評議会にはIT関連ではIBMのジニ・ロメッティCEO、Dellのマイケル・デルCEOも参加している。

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