過去の画像データ全消滅、復元は「極めて困難」──“ガールズラブ”特化SNSで作業不備
オタク向けSNSを手掛けるGMW(名古屋市)が、イラスト・小説投稿サービス「pictGLand」「pictMalFem」について、過去に投稿された全ての画像データが消えたと発表した。「システム運用中の設定作業上の不備により、誤った処理が実行され、結果として過去に投稿された画像データが削除された」という。
オタク向けSNSを手掛けるGMW(名古屋市)は4月8日、イラスト・小説投稿サービス「pictGLand」「pictMalFem」について、過去に投稿された全ての画像データが消えたと発表した。「システム運用中の設定作業上の不備により、誤った処理が実行され、結果として過去に投稿された画像データが削除された」(同社)という。
消えたのは、投稿作品やユーザープロフィール画像など。対象は全ユーザーで、状況の確認と並行して復旧の可能性を模索しているものの「削除された画像データの復元は極めて困難な状況」(同社)としている。
今後は社内での原因調査を行う他、定期的なバックアップなどシステム運用方針の見直しを通して再発防止を図るという。
pictGLandとpictMalFemはそれぞれオタク向けの交流サービスで、前者はGL(ガールズラブ)、後者は男女の恋愛を扱った作品の投稿に特化している。同社が展開するBL(ボーイズラブ)特化サービス「pictBLand」などに影響はないという。
同社では2023年、不正アクセス被害により、pictBLandやオンライン即売会サービス「pictSQUARE」で作品情報が書き換えられたうえ、ユーザー情報約80万件が漏えい。金銭被害を受けたユーザーに対して全額補償などを行っていた。
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