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新種の寄生虫を発見 和名「イカチュウチュウ」 OIST研究チームが発表
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、新種の条虫類(サナダムシとも呼ばれる寄生虫の一種)を2種類発見したと発表した。そのうちの1種の学名は「Nybelina enterika」、和名は「イカチュウチュウ」と提案している。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は4月10日、新種の条虫類(サナダムシとも呼ばれる寄生虫の一種)を2種類発見したと発表した。野生のアオリイカの腸と胃から発見したもので、そのうちの1種の学名は「Nybelina enterika」に。和名について、研究チームは「イカチュウチュウ」と提案している。
イカチュウチュウの平均全長は約1mm。頭部の先端には、出し入れ可能な4本の触手を備える。なお、学名の「enter」はギリシャ語で腸、「ika」は日本語でイカを意味している。
もう1種の新種は、Phoreiobothrium属の未知の種としている。これらの寄生虫は、自然環境から採取したイカのみに見つかり、養殖のイカからは発見できなかったという。研究チームのメメット・アリフ・ゾラル博士は「イカから発見された条虫は、全て幼虫の段階にあり、イカを中間宿主として利用していることを示唆する」と説明している。
この研究成果は、科学雑誌「Journal of Invertebrate Pathology」に4月7日付で掲載された。
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