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奇抜なヌードも「AIでしょ」で終わり──’90年代に「Yellows」でデジタルの可能性を示した写真家が生成AIを駆使する現実的な理由:分かりにくいけれど面白いモノたち(5/5 ページ)
写真家・五味彬さんの「Yellows」は、たぶん世界でも最も早い時期に作られたデジカメによる作品集。その五味さんは現在、生成AIを駆使した作品に力を入れている。この30年の変化を聞いた。
「ちょっと垢抜けない感じの女の子を作って、グラビアのポーズは色んなサンプルが、プロンプトも付いて流通してるから、例えば浜辺で女の子がビキニ着て立っているとか、ホテルで寝ているとか、そういうのを使って、でも似たようなポーズばっかりになるから、自分で書いたりもして、顔とスタイルはこっちで全部作って、100点くらい収録した写真集を作ろうと思ってます。プロフィールとか、全部書いて、作り込んだ架空の存在のグラビア写真集」
既に、AI作品をプリントして展示する個展も開催し、今後も予定している五味さん。実際、きちんとプリントすると、PCやスマホ上で見ているのとは、全く見え方が違ってくるのは、AIで作ろうと、デジカメで撮ろうと同じ。物理的なモノとしての存在感だけでなく、多分、写真は反射光で見ることで完成するものなのかもしれないと思わせるものがある。
「写真集も作るし、写真展もやります。最終的にはプリントに戻さないといけないと感じています」という五味さんは、現在、「Fooocus」と、Promptchan AIをメインに、よりリアルな画質を得たい場合にはRecraftを使っているそうだ。今回、掲載した作例も、ほとんど、これらで作られている。Recraftは、勝手に構図を作るのが気に入らないというあたりに、写真家の眼を感じるのだ。
【修正履歴:2025年4月30日13時50分更新 ※表現の一部を修正しました】
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