E2EEメッセージングのSignal、Microsoftの「リコール」による自動スクショを阻止する初期設定に
Signalは、Microsoftの「Recall(リコール)」機能による自動スクショ記録を阻止するため、Windows版アプリに「Screen Security」を追加した。これにより、Signalの画面がリコールに記録されるのをデフォルトで防ぐ。
E2EEメッセージングアプリ「Signal」を提供する米Signal Messengerは5月21日(現地時間)、Windows版アプリに「Screen Security」機能を追加したと発表した。Microsoftが「Copilot+ PC」の目玉機能として紹介した「Recall」(日本では「リコール」)による自動スクリーンショット記録を防ぐ。Windows 11上のアプリでは、デフォルトで有効になる。
リコールは、ユーザーの操作を要所要所でスナップショット(スクリーンショット)として記録し、プロンプトを使って操作したファイルやアプリを探せる機能。
Signalは「なぜScreen SecurityがWindows版アプリにのみ追加されているかというと、この設定の目的が、SignalメッセージをMicrosoftのリコールから保護することだからだ」としている。
この機能が有効な状態でSignalアプリのスクリーンショットをユーザーが撮ろうとすると、何も表示されない。積極的にスクリーンショットを撮りたい場合は[Setting]→[Privacy]→[Screen Security]でこの機能を無効にできる。無効にするたびに警告が表示されるので、誤って無効にする可能性は低いとしている。
この機能はWindows版にのみ適用される。
Signalは「メッセージングアプリは、あなたの人生のすべてを垣間見ることができる窓だ」とし、「Microsoftのような企業は、自社のプラットフォームをSignalのようなプライバシー保護アプリに適した基盤として維持していく責任がある。それが果たせなくなるなら、われわれはプラットフォームのサポートを停止せざるを得ない」と語った。
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