ホンダ、ブログ記事削除理由は“確認漏れ”と釈明 「風通し悪そう」と波紋
ホンダは、同社のソフトウェアエンジニアが、社内環境などを赤裸々につづった記事を公開翌日に削除した理由について、「しかるべき確認手順を経ずに記事が公開されたため」だったと、削除から2日経った5月22日に発表した。
「しかるべき確認手順を経ずに記事が公開されたため」――本田技研工業(ホンダ)は、同社のソフトウェアエンジニアが、社内環境などを赤裸々につづった公式ブログの記事を公開翌日に削除した理由について、削除から2日経った5月22日にこう釈明した。
削除された記事は、19日公開の「ソフトウェアエンジニアがHondaに転職して感じたこと4選」。転職2年目のエンジニアが執筆していた(関連記事:「ソフトウェア開発インフラが整ってない」――“赤裸々すぎ”と話題のホンダテックブログ、突然の記事削除 「逆に印象悪い」の声も)。
記事では、社内の環境について「ソフトウェア開発のインフラが整っていない」などとネガティブな面を明かしつつ、「能力が高い人が多い」など評価もしていた。
記事が公開されるとエンジニアを中心に「赤裸々すぎる」などと話題になり、オープンな社内文化であるとの印象を与えたが、公開翌日に突然削除されたことで、「かえって印象が悪い」と波紋を呼んでいた。
同社は22日、削除理由を述べる文書をブログ上で公開した上で、「予告なく当該記事を削除したことで、本ブログをご覧いただいている読者の皆様にご不便をおかけして申し訳ございません」と謝罪した。
だが、いちど公開した記事を急に削除したことや、理由を「確認手順を経なかったこと」と釈明したことで、「むしろ社内の風通しが悪そうに見える」などと疑念を広げる結果になっている。
ホンダのテックブログは4月25日にスタートしたばかり。5月20日までに3本の記事を公開し、うち1本が削除された。
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