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待望のフルサイズ入門機、ニコン「Z5II」はこの先ガチで写真を撮りたい人も安心の“王道カメラ”荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

とうとう出ました。待望のニコン「Z5II」。しかも前モデル(Z5)から飛躍的に進化した、実に現代に相応しいスタンダードモデルに仕上がっていたのである。

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 質量も本体がバッテリー込みで約700g。Z5より25g増えているが、Z6IIIより約60g軽い。見事に両者の中間だ。

 ボディ内手ブレ補正はZ5よりワンランクアップ。中央部でや、ユーケー7.5段の補正を見せてくれる。


スローシャッターっぽい夜の写真を、と思って走り去る列車を撮ってみた(24-50mm 24mm 1/2.5秒 F5.6 ISO400)

 操作系は基本的にZ5を踏襲。

 グリップ部には前電子ダイヤル、マウントの横にはFn1とFn2キーがあるなど上位機と変わらない。


グリップ部の電子ダイヤルやマウント部の2つのFnキーはZシリーズ(Zfを除く)共通で、使い分けもしやすい

 上面から見ると操作系の配置は前モデルと同じなるも、新しくピクチャーコントロールボタンを新設。けっこう押しやすい一等地にあり、昨今の撮影時にあれこれ画作りをしたいというトレンドを継承している。


上面から。ピクチャーコントロールボタン以外はZ5と同じだ。グリップもそこそこ深くて握りやすい

ピクチャーコントロールでグラファイトを選んでいるところ。カスタムピクチャーコントロールやイメージングレシピにも対応している

 背面もZ5を踏襲しているが、ドライブモードボタンと再生ボタンの位置が入れ替わり、右手親指でさっと再生できるようになった。これは良い。


背面から。Z5と同じだが再生ボタンが右手側に来た。利用頻度が高いからだろう

 Z5IIはエントリー機……というよりはそのちょっと上、無理にランク付けするなら「スタンダード機」という位置づけになるが、それでも下位モデルでは省略されがちなスティック(サブセレクター)がきちんと装備されているなど基本的な操作感は上位機を踏襲しており、多くの操作をボタン+ダイヤルで賄える。

 Z5IIで一番評価したいのはそこだ。

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