待望の新型ミラーレス「X-E5」、富士フイルムが発表 軍艦部はアルミ削り出し IBISをシリーズ初搭載
富士フイルムがミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-E5」を8月に発売する。人気機種だった「X-E4」の後継モデルで、X-Eシリーズ初のボディ内手ブレ補正と4020万画素センサーを445g軽量ボディに内蔵する。Xシリーズ初のアルミ削り出し軍艦部やフィルムシミュレーションダイヤル、EVF用クラシック表示モードなども採用する。
富士フイルムは6月12日、APS-Cミラーレスカメラ「FUJIFILM X-E5」を8月に発売すると発表した。人気モデル「X-E4」の後継モデルで、質量445gのボディに約4020万画素センサー、「X-Eシリーズ」初の5軸ボディ内手ブレ補正機能(In-Body Image Stabilization:IBIS)を搭載する。価格はオープン。
センサーは、裏面照射型約4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」、画像処理エンジンは「X-Processor 5」を搭載。新しい画素構造の採用により、従来機では拡張感度だったISO125を常用感度として使用可能。電子シャッターのシャッタースピードは最速1/18万秒に設定でき、明るい環境下でも絞り開放での撮影が行える。
Xシリーズで初めて、アルミ削り出し加工で成形した軍艦部を採用し、天面に窓付きのフィルムシミュレーションダイヤルを配置。ダイヤルのFS1からFS3の3カ所に、全20種類のフィルムシミュレーションと画質設定から任意の項目を登録できる。3.0型104万ドットのチルト式背面液晶モニターを搭載し、180度上方向に反転することで、セルフィー撮影に対応する。
EVFには、フィルムカメラを想起させる新ビューモード「クラシック」を搭載。表示情報を厳選したシンプルなデザインで、アスペクト比に応じて撮影範囲外を半透明やラインで表示する「サラウンドビュー」機能も備える。カメラ正面にはコントロールレバーを新設し、ビューモードの変更やアスペクト比の切り替え、デジタルテレコンの倍率変更などの機能を割り当てられる。
動画撮影は6.2K/30P 4:2:2 10bitの内部記録に対応し、4K/60Pや1080/240Pでの撮影も可能。動画撮影中のトラッキングAF機能も搭載する。被写体検出AFは、人物の顔や瞳、動物、鳥、車、バイク、自転車、飛行機、電車をAIで検出。昆虫やドローンも個別に設定することで検出できる。
ボディは、USB Type-C、HDMI(TypeD)、3.5mmステレオミニジャック(マイク、レリーズ兼用)、SDカードスロットを内蔵。カラーバリエーションはシルバーとブラックの2色展開。単体販売のほか、「XF23mmF2.8 R WR」レンズを同梱したレンズキットも用意する。
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