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デジカメなのに「期限切れフィルム」? 「X half」は富士フイルムにしか作れないカメラだった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(9/9 ページ)
「X half」は、趣味性の高いデジタルカメラだ。Xシリーズでありながらinstaxシリーズっぽさもあるデザインや質感で、アナログっぽいエフェクトを楽しめる。
でもなんか、お金がなくて安いコンパクトカメラしか買えなくて、でも楽しくて何でも撮っちゃった子どもの頃を思い出したりもするし、フィルムがあと数枚残ってるからもったいないと、なんてこと無いものを撮っちゃったのを思い出したりもして面白い。
富士フイルムしか作れない不思議なカメラなのだった
冒頭で、往年のハーフサイズコンパクトカメラをモチーフに最新のXシリーズとハイブリッドチェキ!の両方のテイストを入れ込んだ、唯一無二のカメラなのだ、って書いたのが分かってもらえたかと思う。
軽くて小さいので気軽に持ち歩いていろんなフィルムシミュレーションでスナップを撮るのは初心に帰ったようで楽しい。構図をきっちり決めてイメージ通りにきっちり仕上げるというよりは、もっとカジュアルなスナップ撮影を楽しむカメラと思いたい。
これがカメラといえば、スマホかチェキ!という世代になるとX halfの様々なフィルム時代を彷彿とさせるギミックが新鮮でより楽しめるんじゃないかと思う。フィルムカメラや「写ルンです」がひそかに人気だけど、今はフィルムも現像代も昔に比べて非常に高価になっているからね。
そういう意味でも、X halfはXシリーズとinstaxの両方(言い替えれば、デジタルカメラとアナログカメラの両方)を手がけている富士フイルムにしか作れないユニークなカメラなのだ。
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