第3弾も出た「手のひらネットワーク機器」は全部でどれだけ売れた? 発案者に直接聞いた
業務用のネットワーク機器をミニチュア化したカプセルトイ「手のひらネットワーク機器」シリーズ。6月12日にはNECの機器などをそろえた第3弾もリリースし、注目を集めている。売上はどれくらいか、発案者に聞いてみた。
業務用のネットワーク機器をミニチュア化したカプセルトイ「手のひらネットワーク機器」シリーズ。6月12日にはNECの機器などをそろえた第3弾もリリースし、注目を集めている。発案者であるエーピーコミュニケーションズの小林勇貴さん(社長室 広報グループ マネージャー)によれば、過去シリーズや復刻版を含めた発注数は「問屋からの発注数でいえば、全部で40万個近くになる」という。
小林さんによれば、2023年に発売した第1弾と、24年に発売した第2弾の受注数は、同年末までで計25万個ほど。さらに12日に提供を始めた第3弾や、第1弾・第2弾の復刻版は合わせて15万個ほど発注があったという。
第3弾は、全国のカプセルトイ販売機での提供に先駆けて、6月11〜13日に幕張メッセで開催されたネットワーク技術の展示会「Interop Tokyo 2025」期中に先行提供。エーピーコミュニケーションズのブースに筐体を設置し、決まった時間のみ利用可能にした。ガシャを回せる時間にはひとだかりもできていたが「すでに予約している人も多く、第1弾や第2弾ほどの混雑ではなかった」(小林さん)
また「物理的なネットワーク機器に触れた経験のある世代のエンジニアには認知が広がっている一方で、“クラウド世代”の若者にはまだ浸透しておらず、これから頑張りたい」(小林さん)という。
第4弾以降の展開については回答を控えたが、手のひらネットワーク機器でも掲げていたという「ITインフラ業界の一体感の醸成」に向けた、新しいプロジェクトを立ち上げたことを明らかにした。企業ロゴを印刷した六角形シールの共通規格を開発・配布する取り組み「Tech Tiles」を進めているという。
プロジェクト名通り、シールはタイルのように並べて貼ることが可能。仕様はGitHubで公開し、各社が自由に参加可能にする予定だ。「ミニチュアは年に数社しか参加できないが、これなら自由に参加できる。イベントなどを通して、各社の社員がトレーディングカードのように集められるようにできれば」(小林さん)。すでにA10ネットワークスやF5ネットワークス、古河電機、ヤマハ、シスコシステムズなどがサンプルを制作しているという。
手のひらネットワーク機器は、エーピーコミュニケーションズが企画し、カプセル玩具メーカーのターリン・インターナショナル(東京都墨田区)が提供。シスコシステムズやA10ネットワークスなど、ネットワークベンダーのハードウェアをミニチュア化し、ニッチさからSNSではIT産業従事者を中心に人気を博した。
第3弾では、新たにNECや米NetAppなどをラインアップ。第1弾と第2弾についても、配線の色合いを変えた復刻版も同時発売した。
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