速報
OpenAI、2億ドルの米国防契約を獲得
米国防総省は、OpenAIと2億ドルの契約を締結したと発表した。OpenAIは国家安全保障上の課題に対応するため、最先端のAIプロトタイプ能力を開発する。2026年7月に完了予定だ。
米国防総省は6月16日(現地時間)、米OpenAIと2億ドルの契約を締結したと発表した。この契約に基づき、OpenAIは、軍事分野とエンタープライズ分野の両方における国家安全保障上の重大な課題に対応するため、最先端のAIプロトタイプ能力を開発する。完了予定は2026年7月。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは4月、同社の取締役で元国家安全保障局長のポール・ナカソネ氏との対談で、「われわれは国家安全保障の分野に携わらなければならないし、携わることを誇りに思っており、本当にそうしたいと思っている」と語っていた。
OpenAIは公式ブログで、この契約には「軍人やその家族の医療サービス提供の改善、プログラムおよび調達データの閲覧方法の効率化、そして積極的なサイバー防御の支援などが含まれる」とし、「すべてのユースケースは、OpenAIの利用ポリシーとガイドラインに準拠する必要がある」と説明した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Oculus共同創業者のパルマー・ラッキー氏、MetaとAI武器システム開発で提携
Oculus共同創業者パルマー・ラッキー氏の軍需企業AndurilがMetaと提携し、米軍向けAI搭載XRシステムを開発する。米陸軍省の大規模軍事契約IVASの一環で、XR武器開発を担う。MetaのAI「Llama」も活用する。
パルマー・ラッキー氏のAnduril、Microsoftと米陸軍の「IVAS」にHMDで参加へ
Oculus VR共同創業者のパルマー・ラッキー氏率いる軍需企業Anduril Industriesは、Microsoftが米陸軍から獲得したIVASプロジェクトの一部を引き継ぐと発表した。米国防省の承認後、ハードウェアとソフトウェアの将来の開発や生産を引き継ぐとしている。
Anthropic、Palantirとの提携で米防衛機関に「Claude」提供へ
AnthropicとPalantirはAWSと提携し、米諜報機関および防衛機関に「Claude」シリーズを提供すると発表した。これにより、政府職員の意思決定プロセスが強化されるとしている。
Meta、「Llama」を「国家防衛のために米政府機関に提供している」
Metaは、“オープンな”LLM「Llama」シリーズを防衛のために米国政府機関に提供していると発表した。利用規約では軍事利用を禁じているが、例外を設けているとメディアに語った。
