Anthropic、Palantirとの提携で米防衛機関に「Claude」提供へ
AnthropicとPalantirはAWSと提携し、米諜報機関および防衛機関に「Claude」シリーズを提供すると発表した。これにより、政府職員の意思決定プロセスが強化されるとしている。
米Anthropicと米ビッグデータ解析企業Palantir Technologiesは11月7日(現地時間)、米AmazonのAWSとの提携を発表した。この提携により、米国の諜報機関や防衛機関にAIチャットモデル「Claude 3」および「Claude 3.5」を提供する。
Palantirは米PayPalの共同創業者、ピーター・ティール氏が会長を務めるビッグデータ解析企業。2004年の創業以来、軍事を含む政府機関のデータ解析を多数請け負っている。
Anthropicは、この提携により「米国の防衛および諜報機関は、膨大な量の複雑なデータを迅速に処理および分析できる強力なAIツールを利用できるようになる。これにより、インテリジェンス分析が劇的に改善され、職員の意思決定プロセスが強化され、リソースを大量に消費するタスクが合理化され、部門全体の運用効率が向上する」と語った。
機密政府データに対する最高レベルのセキュリティの1つである PalantirのImpact Level 6(IL6)環境でClaudeを利用可能になる。IL6は、国家安全保障上重要とみなされ、不正アクセスに対する最大限の保護を必要とするシステム用に予約されている。
Anthropicは6月にUsage Policyを更新し、同社の製品を「法的に認可された外国情報分析」「秘密の影響力や破壊活動の特定」「潜在的な軍事活動の事前警告の提供」に使用することを明示的に許可するようになった。
AIの軍事利用については懸念の声もあるが、米Metaも5日、「Llama」を「国家防衛のために米政府機関に提供している」と発表した。
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