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Amazon、OpenAI競合のAnthropicに最大40億ドル投資 AWSでモデル開発
Amazonは、OpenAI競合のAnthropicと生成AI推進の戦略的提携を結び、最大40億ドルを投資すると発表した。AntrhopicはAWSでモデルの開発を行い、AWSの顧客に早期アクセスを提供する計画。
米Amazonは9月25日(現地時間)、米AI企業のAnthropicと生成AIを推進するための戦略的提携を結び、最大40億ドルを投資すると発表した。少数株主権を取得する。
Anthropicは、米OpenAIの元エンジニアが2021年に創業した非公開企業。米Google、米Zoom、韓国通信大手のSK Telecomなどが出資している。
7月にはOpenAIの「ChatGPT」と競合するテキスト生成AIモデル「Claude」の新版「Claude 2」をリリースした。
提携の一環として、Anthropicは自社のワークロードの主要なクラウドプロバイダーとしてAmazon傘下のAWSを利用する。AWSの独自AIトレーニングチップ、TrainiumとInferentiaを使って将来の基盤モデルの開発やトレーニングを行う。両社はこれらの独自チップの開発でも協力する。
また、AhthropicはAWSの顧客に、「Amazon Bedrock」を介して同社のモデルへの早期アクセスを提供する。これにより、顧客はAWSのクラウド上で生成AIアプリを構築できるようになる。
Amazonのアンディ・ジャシーCEOは発表文で、この提携により、Amazon BedrockとAWSのAIトレーニングチップの顧客にとっての価値がさらに高まると語った。
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