キユーピー、LINEで生成AIに“献立相談”できるサービス 社内で育てたDX人材が開発主導
キユーピーは6月25日、生成AIを活用した対話型レシピ提案サービス「レシピトーク」の提供を、LINE公式アカウント上で開始した。ユーザーの希望に応じて献立を提案するもので、社内で育成したDX人材が開発を主導したという。
キユーピーは6月25日、生成AIを活用したレシピ提案サービス「レシピトーク」の提供を開始した。LINEの公式アカウント上で会話できるチャットbotとして展開。ユーザーがトーク画面で材料や気分などを入力すると、生成AIが最適なレシピを提案する。
調理時間や気分、使いたい食材などを自由に入力し、チャットbotと対話しながら献立を決定できる「フリートークモード」と、提示された選択肢をタップしていけば条件に合ったレシピを提案してもらえる「ポチポチ選択モード」を搭載。LINEグループにレシピトークのアカウントを招待すれば、家族で会話しながら献立を決められるいう。メニューは、キユーピーのWebサイト「とっておきレシピ」や、料理番組『キユーピー3分クッキング』のレシピから提案する。
サービスの開発は、社内の「デジタル人材育成カリキュラム」を修了した従業員が主導。生成AIに、キーワードの意味の近さをもとにレシピを探せる独自のナレッジ検索システムを組み合わせてシステムを開発した。2023年に社内企画として構想が立ち上がり、約1年半で実現したという。
今後は、キユーピーWebサイトの共通ID「kewpie ID」との連携により、より個人に最適化されたレシピ提案の実現も検討するとしている。
「生成AIという新しい技術を一から学びながら、LINEで気軽に相談できるレシピ提案サービスを目指してきた。家族や友人と一緒に楽しく使ってほしい」(キユーピー)
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