ニュース
Apple、Siri最新版に他社のAIモデルの活用検討 AnthropicやOpenAIと協議か
米Appleは、音声アシスタント「Siri」の最新版に利用する人工知能(AI)技術について、自社製ではなく米Anthropicもしくは米OpenAIのモデルを検討している。ブルームバーグが30日、事情に詳しい関係者の話として伝えた。
米Appleは、音声アシスタント「Siri」の最新版に利用する人工知能(AI)技術について、自社製ではなく米Anthropicもしくは米OpenAIのモデルを検討している。ブルームバーグが30日、事情に詳しい関係者の話として伝えた。
報道によるとAppleは、Anthropic、OpenAI両社と大規模言語モデル(LLM)の使用に関する協議を進めており、Appleのクラウドインフラ上でテストできるLLMの学習を要請したもようだ。
Appleによる外部のAIモデル活用調査はまだ初期段階で、実際に利用するかどうかの最終決定には至っていないという。
米Amazon.comが支援するAnthropicはコメントを拒否し、AppleとOpenAIはコメント要請に回答していない。
Appleは今年3月、AIによって機能が強化されたSiriの投入時期が来年にずれ込むと表明したが、その理由は示さなかった。

Copyright © Thomson Reuters
関連記事
AppleはAIで遅れているのか? Google・OpenAIとは異なる“独自路線”ゆえのジレンマ
米Appleが開発者会議WWDC 2025で発表したのは派手なAI機能ではなく、UIデザインの大幅刷新だった。「Liquid Glass」と呼ばれる新モチーフでユーザー体験を向上させる一方、Apple Intelligenceは開発遅延が続く。AI競争で後れを取るAppleだが、独自の戦略で巻き返しを図る。
WWDCで発表された「Apple Intelligence」の新機能(Siri改善にはさらに時間が必要)
AppleはWWDC 2025でApple Intelligenceの新機能を発表した。期待されたSiriのパーソナライズ強化は延期されたが、「メッセージ」でのライブ翻訳、画面情報を認識するVisual Intelligence、Apple Watchのワークアウト支援機能などが披露された。
Appleの年次開発者会議「WWDC25」は6月9日(月)から
Appleは、年次開発者会議「WWDC25」を6月9日から13日まで、オンラインで開催すると発表した。Apple Parkでのリアルイベントも開催する。
「Apple Intelligence」でChatGPTが使えるように iPhone・iPad・Macで、Siriから直接アクセス
米AppleのAI機能「Apple Intelligence」で、ChatGPTと連携できるようになった。iPhoneやiPad、MacでSiriから直接ChatGPTにアクセスできる。ChatGPTのアカウントがなくとも利用可能で、既存ユーザーのアカウントログインにも対応する。なお、Apple Intelligenceは現在英語のみで利用できるため、日本で利用する際には言語設定を変更する必要がある。
Anthropic、読みは「アンソロピック」? 「アンスロピック」?
大規模言語モデル「Claude」シリーズなどで知られる米AIベンチャーAnthropic。日本では「アンスロピック」とも「アンソロピック」とも読まれ、大手メディア間でも表記が揺れている。正しい読み方はどちらか。
