Apple、EUのDMA罰金5億ユーロに不服 欧州一般裁判所に控訴

Appleは、EUからDMA（デジタル市場法）違反で科された5億ユーロの罰金を不服として欧州の一般裁判所に控訴した。同社は、欧州委員会の決定は法を超えており、App Storeの運営に不当な条件を強制するものだと主張している。

[ITmedia]

　米Appleは7月7日（現地時間）、欧州連合（EU）が同社に科したDMA（デジタル市場法）関連の5億ユーロの罰金に対して欧州の一般裁判所に異議を申し立てたと、米Reutersなどの複数のメディアに声明文を送った。

　Appleは声明文で「欧州委員会の決定および前例のない罰金は、法律で定められている範囲をはるかに超えていると考え、本日控訴した」と語った。

　声明文には「欧州委員会はAppleのApp Store運営方法を強制し、開発者にとって分かりにくく、ユーザーにとって不利な取引条件を強制している。われわれは、懲罰的な罰金を回避するために欧州委員会の要求を実施しているが、裁判所に事実関係を報告する予定だを実施しており、裁判所に事実関係を報告する予定だ」とある。

　欧州委員会は4月、AppleがApp Storeへの制限によってDMAに基づく誘導防止義務に違反したとして罰金を科すと発表した。Appleはその時点で、異議を申し立てるとしていた。

4月の欧州委員会の発表

　Appleは6月、さらなる罰金を回避するため、EUにおけるApp Storeのリンク規制と手数料を更新すると発表している。

EUで配信されるアプリに関する6月時点の更新情報