Google検索にAIエージェント導入(まずは米国で) 小売店に電話で情報収集してまとめを表示
Google検索に、店舗に電話して情報を集めるAIエージェント機能が米国で導入された。ユーザーが条件を指定すると、AIが複数の店舗に自動で電話をかけ、料金などを確認。結果はSMSやメールで要約して報告される。
米Googleは7月17日(現地時間)、「Google検索」に新たなAIエージェント機能を導入したと発表した。米国で、誰でも利用可能になる。「AIを活用した地域密着型のビジネスへの電話サービス」と説明する。
例えば、ユーザーが「近くのペットトリマー」と検索すると、検索結果上部に「AIに料金をチェックさせる」というボタンが表示される。
これをタップすると、「犬か猫か」「どんな犬種か」「どんなサービスを求めているか」「いつ予約したいか」「情報をどんな形で受け取りたいか(SMSかメールか)」と次々と画面で尋ねられ、回答していくと最後に情報をまとめた画面になり、ここで「Submit」ボタンをタップすると、Googleがユーザーに代わって候補の複数のペットトリマーに電話し、ユーザーが提供した情報を開示しつつ問い合わせることを許可することになる。
情報が集まると、ユーザーが指定した方法(SMSやメール)で連絡が来る。情報には、店名、住所、連絡先、Webサイト、レビューの他、電話で確認したサービス料金なども表示される。
Googleは以前からビジネス情報を確認するために小売店に自動システムから自動音声通話をかけている。また、米国ではユーザーが「Googleアシスタント」を使ってレストランの予約や待ち時間の確認ができるようになっている。
こうした電話の発信元番号はユーザーの電話番号ではなく、一律で+1-650-203-0000。また、自動電話は深夜や早朝を避けてかけるようになっている。こうした自動電話を受けたくないビジネスは、プロフィールの設定でオプトアウト可能だ。
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