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ホテル朝食は「バイキングより定食が映える」研究 明大、SNS時代のフードロス対策を提言
ビュッフェ(バイキング)と料理セット(定食)の写真付きSNS投稿を見せて魅力度を評価してもらう研究で、定食形式の方が高い評価を獲得した。
明治大学は、ビュッフェ(バイキング)と料理セット(定食)の写真付きSNS投稿を見せて魅力度を評価してもらう研究で、定食形式の方が高い評価を獲得したことを実証したと、7月17日に発表した。
ホテル業界は、料理をバイキング形式から定食に替えることで、フードロスやコストを削減しながら、消費者にとっての魅力も上げる「三方良し」が実現できる可能性を示唆している。
料理がきれいに揃い、小皿に美しく取り分けた「理想的なビュッフェ」と、他の客がいたり一部の料理が減っていたり、ひと皿に多種の料理を盛り付けた「現実的なビュッフェ」、定食形式の「料理セット」の写真をそれぞれ3枚ずつ用意。
これらの写真の魅力を、20〜60代の1000人にオンラインで評価してもらった結果、料理セットが最も高い評価を獲得する一方、現実的なビュッフェ会場・料理は最低の評価に。特に女性、ホテルへの高い関与を有する消費者、Instagram利用者ほど料理セットを高く評価する傾向があった。
ホテルの経営者は、環境負担とコスト負担の双方に悩まされつつも、「ビュッフェがホテルのサービス競争力の源泉であり、顧客満足をけん引するという実績」からビュッフェを提供しているが、「ビュッフェ会場で美しい写真を撮影することが難しい」と指摘。
「長年の定石であるビュッフェから朝食セットに移行することで、環境負荷と企業のコストを下げ、かつ消費者にとって魅力的なサービスを提供できる可能性がある」と述べている。
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