MicrosoftのナデラCEO、大量解雇に言及 全社メモでAI時代の新たな使命を説明
MicrosoftのナデラCEOは全社メモで、最近の大量解雇に触れつつ、AI時代に向けた変革について説明した。同社を「ソフトウェア工場」から、誰もがAIを構築できる「インテリジェンスエンジン」へ変革し、全社的にAIへの移行を加速すると強調した。
米Microsoftのサティア・ナデラCEOは7月24日(現地時間)、全従業員向けに「Recommitting to our why, what, and how」(なぜ、何を、どのように実行するのかを改めて考える)というメッセージを送り、公式ブログとしても公開した。
「なによりもまず、私にのしかかっている重荷であり、皆さんが考えているであろう最近の雇用削減についてお話します」という。同社は5月に約6000人の、7月初旬に約9000人の従業員を解雇したと報じられている。
ナデラ氏は解雇された人々に「心から感謝」し、次に「直面している不確実性と矛盾」について語った。約1万5000人解雇したが、Microsoftの成長は右肩上がりで、設備投資はこれまで以上、従業員数はほぼ横ばいという。この矛盾は、進歩が直線的ではないことから来ており、進歩は常に厳しい要求が伴うが、新たな機会でもあると同氏は言う。
Microsoftは創業当時、「ソフトウェア工場」を目指したが、AI時代に向けて使命を再考すべきであり、「ソフトウェア工場から、あらゆる個人や組織が達成したいものを自分で構築できるようにするインテリジェンスエンジンへと」変革する時だという。
この使命を果たすに当たり、セキュリティ、品質、AI変革の3つをビジネスの最優先事項と位置づけ、セキュリティと品質は譲れないと強調する。「AIのために、テクノロジースタックのあらゆるレイヤーを再構築する」のが目標で、「業界の需要の変化に合わせて積極的に前進していかなければならない」。
Microsoftは7月30日に4月〜6月期の業績を発表する予定だ。ナデラ氏は「来週の決算説明会でさらに詳しい情報をお伝えし、次回のタウンホールミーティングで皆様のご質問にお答えできることを楽しみにしています」とメッセージを結んだ。
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