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「SNSで性的画像を送らないで」 Instagram、10代や保護者に「セクストーション」啓発キャンペーン
Metaは7月28日、子どものセクストーション(性的脅迫)被害を防ぐ啓発キャンペーン「STOP!セクストーション」を始めた。
Metaは7月28日、子どものセクストーション(性的脅迫)被害を防ぐ啓発キャンペーン「STOP!セクストーション」を始めた。主にInstagramの広告を通じ、性的画像を他者に送らないよう、10代を含む若年層や保護者に動画を配信して注意喚起。被害にあった場合の対処法も発信する。
セクストーションは、「性的な画像や動画を拡散する」と脅し、金銭やさらなる画像の提供を要求する犯罪行為。近年、日本国内でもSNSやオンラインゲームを介し、特に金銭の要求を目的としたケースが増えており、被害者の多くが10代の子どもや大学生などの若年層だという。
キャンペーンでは、セクストーションという犯罪があることを周知し、被害予防のために性的な画像を他者に送らないよう呼びかける動画を制作。性別を問わず被害にあうことなどを説明している。
さらに、被害にあった場合の対処法として、セクストーションの相談に応じているNPO法人ぱっぷすへの相談や、画像の拡散を止めるプラットフォーム「Take It Down」などを案内する。
また、動画の内容をまとめた配布資料を制作し、パートナー団体を通じて全国の学校に配布する予定。保護者や教育機関、関連団体は無料でダウンロードできる。講演などの啓発活動にも活用する。
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