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Google、AI年齢推定でYouTubeや広告を自動制限 米国で開始
Googleは、AIによる年齢推定モデルの利用を米国で開始した。自己申告に関わらず18歳未満と判定されたユーザーに対し、YouTubeの利用時間制限や位置情報記録の無効化など、年齢に適した保護設定を自動で適用し、若者の保護を強化する。
米Googleは7月30日(現地時間)、2月にテストを開始したAIベースの年齢推定モデルの使用を米国の一部のユーザーを対象に開始すると発表した。若者の保護の強化が目的だ。
ユーザーが18歳未満かどうかを判定し、たとえ自己申告年齢が18歳以上であっても、年齢に適した制限を課していく。
18歳未満であると判断されたユーザーに対しては、以下のような保護を自動的に提供する。
- YouTube Digital Wellbeingをオンにし、休憩や就寝を促すリマインダーを表示する
- Googleマップのタイムラインを無効にする
- パーソナライズ広告を無効にし、年齢に応じた広告カテゴリを制限する
- Google Playストアで成人向けアプリにアクセスできないようにする
AIが18歳未満だと判断したユーザーは、メールとサービス内で通知を受け取る。誤りである場合は修正が可能だが、そのためには政府発行の身分証明書の写真などをアップロードする必要がある。
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