ポケポケ運営「イラストレーターを中傷しないで」 カード“絵なし”問題は「運営の責任」
ポケポケ内の一部のイラストで制作過程に問題があった件をめぐり、イラストにクレジットされていたイラストレーターが批判されていることを受け、運営が誹謗中傷をやめるよう呼び掛けた。
スマートフォン向けカードゲームアプリ「Pokemon Trading Card Game Pocket」(ポケポケ)内の一部のイラストで制作過程に問題があった件をめぐり、イラストにクレジットされていたイラストレーターが批判されていることを受け、ゲームの公式サイトとXアカウントが7月31日、誹謗中傷をやめるよう呼び掛けた。
この問題は、ポケポケの新カード「ホウオウex(★3)」イラストがイラストレーター名とともにリークされたことが発端。それを見た海外のイラストレーターが「私がファンアートとして描いたものをトレースしたのではないか」と投稿し、物議になっていた。
ポケポケ公式は7月30日、このカードを含む2枚のイラストについて、「カード制作チームがイラストレーターに対して、誤った資料を正式な資料として提供していた」ため問題が起きたと釈明。2枚のイラスト部分をいったんブランクで提供すると発表した。
その後も、カードにクレジットされていたイラストレーターに批判や中傷が集まったため、運営の公式Xは31日に改めて、「今回のイラストの不備は、ポケモン社と(カードメーカーの)クリーチャーズ社が、誤った資料を正式な資料としてイラストレーターに提供したことに起因する。すべての責任は発注元にある」と説明した。
また今回は、「カード制作チームが作成した企画スケッチをそのまま清書するようイラストレーターに依頼」したケースであり、「イラストレーターは発注元の要望に従って忠実に制作してくださった」とし、イラストレーターに責任はないと強調している。
運営チームは、ファンとイラストレーターに改めて謝罪。「品質管理の徹底と再発防止に努める」としている。
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