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Google、米オクラホマ州に90億ドル投資へ──AI・クラウド基盤強化と人材育成に注力

Googleは、オクラホマ州に今後2年で90億ドル(約1.4兆円)を投資すると発表した。データセンターの新設・拡張でAI・クラウド基盤を強化するほか、大学と連携したAI人材の育成にも注力する。

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 米Googleは2025年8月13日(現地時間)、今後2年間でオクラホマ州に90億ドル(約1兆4000億円)を投資すると発表した。学園都市として知られるスティルウォーターに新たなデータセンターキャンパスを建設し、同社の既存のデータセンター施設を拡張することで、AIとクラウドインフラの処理能力を大幅に強化する。これにより、同州はGoogleの米国内拠点の中でもAI活用の最前線となる見通しという。

 今回の投資には、地域の教育機関や技能労働者の育成支援も含まれる。オクラホマ大学とオクラホマ州立大学は、Googleの「AI for Education Accelerator」プログラムの初回参加校に選ばれ、無償AI研修やGoogle Career Certificatesの提供を受ける。また、電気工事技能者の養成を目的とした提携事業も展開し、地元の電力インフラ整備に必要な人材供給力を高める。

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オクラホマの既存データセンター前でケビン・スティット知事(左から2人目)に計画を説明するルース・ポラットCFO(最高財務責任者、スティット氏の右隣)(画像:Google)

 Googleを傘下に持つAlphabetは今年の設備投資計画を従来の約750億ドルから約850億ドルへ引き上げており、オクラホマ州への90億ドル投資はその一環と位置づけられる。

 ドナルド・トランプ米大統領による「オンショアリング(国内回帰)」政策を背景に、米国内では米Appleや米NVIDIAなども製造やデータセンターの拡張に巨額を投じている。

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