検索
レビュー

360度カメラ界にやってきた“大型新人”の実力は? 「DJI Osmo 360」を夏のサイクリングで試してみた(3/4 ページ)

360度カメラ界に“大型新人”が現れた。その名も「DJI Osmo 360」。ドローン最大手の中国DJIが初めて投入する360度カメラで、8K動画撮影や、1億2000万画素での写真撮影ができるスペックを持ちながら、183gと小型軽量なのもウリとなっている。その出来栄えはどうか、実際に試してみた。

Share
Tweet
LINE
Hatena

夜撮影は少し工夫が必要

 夜は高画素カメラの苦手な分野だ。撮ってみるとやはりノイズが盛大に出てしまい、ディティールも悪化する。その時は、3200万画素モードに切り替えることをおすすめする。おそらく4つの画素を1つの大きな画素に統合する「ピクセルビニング」を採用しているのだろう、解像度は落ちてしまうが高感度でもノイズが少なくなり、モヤがかかったようなディティールも改善した。


(クリックで拡大)1億2000万画素で撮影した夜の東京都庁(4Kで書き出し)

(クリックで拡大)拡大してみるとノイズが多いことが分かる。ディティールも甘い

(クリックで拡大)3200万画素モードに変更してみた(4Kで書き出し)

(クリックで拡大)解像度は下がってしまうがディティールが残っているので、1億2000万画素よりも良好に感じる

 なお、夜を高画素で撮る手段が無いわけではない。マニュアルモードで感度を最大ISO3200(通常は最大ISO1万2800)に抑え、露出をマイナス1にすることで、より手ブレにシビアになるものの、ギリギリ手持ちで撮影できた。少しカメラの知識が必要になるが、三脚などを使って固定し、感度をさらに落とせば、よりクリアな1億2000万画素写真が撮れるはずだ。


(クリックで拡大)1億2000万画素モードで、ISO最大3200、露出-1で撮影してみた(4Kで書き出し)

(クリックで拡大)だいぶノイズが減っていることがわかる。1億2000万画素で夜撮影するなら知っておきたいテクだ

 夜の動画撮影も見ておこう。Osmo 360には通常の動画モードに加え、「Super Night」モードが用意されている。高感度撮影時のノイズを減らしてくれるもので、通常の動画モードよりも比較的スムーズな仕上がりで撮影することができた。ただしSuper Nightも万能ではなく、街灯があまりないシーンではさすがにノイズが多くなる。

 また、EIS(電子式手ブレ補正)の宿命か、夜はシャッタースピードの関係で「像ブレ」が出てしまう。これを抑える「アンチモーションブラー」機能も用意されているが、露出が下がりフリッカー防止機能も効かなくなる。こうした機能を使わずに撮影したい時は、カメラを極力揺らさないのがキレイに撮るためのコツだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る