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フジテレビ、港浩一元社長らを提訴 「善管注意義務、怠った」 損害賠償50億円
フジテレビジョンは28日、港浩一元社長と大多亮元専務に対し、損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。
フジテレビジョンは8月28日、港浩一元社長と大多亮元専務に対し、損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。請求金額は50億円。
フジテレビは、港元社長らは2023年6月にタレントの中居正広氏と元従業員の間で生じたトラブルについて報告を受けたにもかかわらず、1)事実関係の調査、2)原因の分析と対策の検討と実行、3)コンプライアンス等担当役員への指示といった善管注意義務を負っていたにも関わらず、対応を怠ったという。
その結果、フジテレビに損害を与えたとして、会社法に基づき港元社長らに損害賠償を請求した。フジテレビはCMのキャンセルなどで6月末までに453億3503万6707円の損害を被ったとしており、被告らに連帯して支払いを求める。なお今後損害額が増えたなどは、請求金額を増やす可能性もあるという。
善管注意義務とは、株式会社の経営者が負う、善良な管理者としての注意義務のこと。会社の規模に応じたリスク管理体制の構築も含まれる。
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