ニュース
Google、スマホ単体でAIモデルを動かせるアプリを「Playストア」で配信 新たに音声機能もサポート
米Googleは9月5日、Android端末上でAIモデルを実行するアプリ「Google AI Edge Gallery」をGoogle Playストアで配信開始した。オンデバイスで動作するため、インターネットに接続せずともLLMを動かせるのが特徴。Android 12以降がインストールされたデバイスで利用できる。
米Googleは9月5日、Android端末上でAIモデルを実行するアプリ「Google AI Edge Gallery」をGoogle Playストアで配信開始した。オンデバイスで動作するため、インターネットに接続せずともLLMを動かせるのが特徴。Android 12以降がインストールされたデバイスで利用できる。
同アプリはもともと実験的なアプリとしてGitHubで公開されていた。今回、新たに音声機能をサポートした「Gemma 3n」モデルを導入し、Google Playでの正式配信を開始した。利用するAIモデルはHugging Faceからダウンロードする仕組みで、モデルが一度ロードされれば以降はオフライン環境でも動作する。
アプリで使える機能は以下の通り。
- Ask Image:画像をアップロードし、それに関する質問を投げかける。説明の取得、問題解決、物体の識別が可能。
- Audio Scribe:アップロードまたは録音した音声クリップをテキストに書き起こすか、別の言語に翻訳する。最大30秒のクリップに対応し、さまざまな言語の音声を文字起こしできる。
- Prompt Lab:要約、書き換え、コード生成、または自由形式のプロンプトを使用して、シングルターンのLLMユースケースを探索する。
- AI Chat:複数ターンにわたる会話が可能。
同社によると、iOS版アプリも近日中に公開予定だという。
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
関連記事
Google、“超小型”AIモデル「Gemma 3 270M」公開 スマホで動き、省電力性能に優れる
米Googleは、2億7000万パラメータの小型AIモデル「Gemma 3 270M」を公開した。エッジデバイス向けで、マルチモーダルに対応。省電力性能に優れるという。
Googleが軽量AIモデル「Gemma 3n」を発表 スマホ上で高性能マルチモーダルAI Claude 3.7 Sonnetに肉薄
米Googleが、モバイルデバイス向けの新しいAIモデル「Gemma 3n」を発表した。スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス上で直接動作する高性能なマルチモーダルAIで、テキスト、画像、音声、動画を理解・処理できる能力を備える。
OpenAIの「オープンなAI(gpt-oss-120b)」はGPUサーバじゃないと動かない?→約30万円の自作PCで動かしてみた
米OpenAIの「オープンなAI」の実行にはサーバ向けのGPU「H100」が必要ということだったので、約30万円の自作PCで実行してみた。
Google検索に「AIモード」日本語版が登場 長文の質問にもAIが即時回答
米Googleは、Google検索上でAIによる回答生成機能「AIモード」の日本語版の提供を始めた。Gemini 2.5のカスタムモデルを活用し、従来なら複数回の検索が必要だった複雑な質問にも、1回の入力で包括的な回答を提示するという。
履歴を残さず会話できるGeminiアプリの「一時チャット」、利用可能に
Googleは8月30日ごろから、AIチャット「Gemini」アプリの「一時チャット」機能をロールアウトした。この機能を使うと会話履歴が残らず、AIのトレーニングにもデータが利用されない。ただしセキュリティ維持のためデータは72時間保存される。モバイルとデスクトップの個人ユーザーが対象だ。


