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初心者が戸惑いがちな「露出」をカメラ画面の情報を使って理解する方法:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)
今はミラーレス一眼が基本なので画面内に必要な情報を大量に見せてくれる。これを使って「露出」の基本を紹介してみよう。便利な時代になったものだ。
さらにぐぐっと絞ってみる。F22である。
F22にすると背景のボケがより小さくなって、後ろに何を置いているかがよりはっきりしたのだが、ISO感度がぐんと上がってしまった。ISO12800である。
絞り優先AEの場合、シャッタースピードがある程度以上落ちないように(あまり落ちると手ブレや被写体ブレが出やすくなる)カメラ側が設定してくださるのでこういうことが起きる。
ISO感度を上げすぎるとその分「わずかな光から画像を作らねばならなくなる」ため、その分画質が劣化する。ノイズが増えたりディテールがざらついたり。
ISO感度がどんだけ上がってもいいから動きをピシッと止めて取りたいこともあれば、静物や風景をじっくり撮るのでISO感度を上げたくないってときもある。
ISO感度を上げたくないときの手は2つ。一つはマニュアル露出にしちゃうこと。
例えば、マニュアル露出にしてシャッタースピードも絞り値も気分で決めちゃう。手持ちならこのくらいギリギリでブレずに撮れるぞ、って設定にし、このときISO感度をオートにしておけば、その設定に応じたISO感度が自動的にセットされるので楽。例えば1/5秒に下げてみた。するとISO感度はISO640に。
あるいは絞り優先AEのままISO感度を手動設定にするという手もある。
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