Huawei、AI基盤「SuperPoD」発表 ソフトのオープンソース化でエコシステム拡大狙う
中国Huaweiは、AIの新技術「SuperPoD」を発表した。複数サーバを単一の論理サーバとして連携させ、大規模処理の効率を向上させる。関連ソフトをオープンソース化し、自社技術中心のエコシステム拡大を目指す。
中国Huaweiは9月18日(現地時間)、上海で開催した「HUAWEI eKit Autumn Launch 2025」で、SuperPoDアーキテクチャとUnifiedBusプロトコルを基盤とするAIコンピューティング製品群を発表した。その中で同社が強調したのがSuperPoDだ。
SuperPoDは、UnifiedBus相互接続プロトコルを活用して物理サーバを連結し、単一の論理サーバのように動作させる仕組み。Huaweiは、これにより大規模なAI処理における効率性や拡張性を向上できるとし、新たな計算基盤の可能性を示唆した。
発表によると、SuperPoDはリソースのプーリングやスケーリング、高帯域幅・低遅延の接続、統一プロトコルによるメモリアドレッシングといった特徴を備える。これによりクラスター規模に応じて計算能力を拡張でき、信頼性も高められるとしている。
製品としては、大規模AI処理向けの「Atlas 950 SuperPoD」、企業向けの空冷サーバ「Atlas 850 SuperPoD」、汎用計算性能を高める「TaiShan 950 SuperPoD」などが披露された。また、NPUモジュールやAIカード、CPUボードなど、関連ハードウェアもラインアップに含まれている。
Huaweiはさらに、SuperPoD関連のソフトウェア基盤「UB OS」コンポーネントをオープンソース化し、openEulerといった既存のオープンソースOSへの統合を進める計画を明らかにした。同社は、外部パートナーとの協力を通じてSuperPoD技術の普及を図る方針も打ち出している。
こうした取り組みは、Huaweiが自社技術を中心にエコシステムの拡大を目指していることを示しているが、実際にどの程度グローバル市場に浸透するかは今後の展開次第となりそうだ。
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