JR東日本は9月19日、横浜線の一部車両に自動列車運転装置(ATO/Automatic Train Operation)を導入し、11月22日に運行を始めると発表した。横浜支社管内で自動運転システムを導入するのは初。
京浜東北・根岸線の東神奈川〜大船駅間を走行する横浜線からの直通運転列車(E233系)が対象。乗務員が出発ボタンを操作するだけで、加速から減速、定位置停止まで、自動で制御する。
導入するATOは、地上設備から「出発可能」信号を受け、乗務員が出発ボタンを操作すると列車が動き出す。
出発後は勾配や曲線、制限速度を自動で考慮し、最適な加減速を行う。駅の停車では、前後数十cm以内の精度で正確な停止位置に停車。乗務員は加減速の調整は不要だが、ドアの開閉は乗務員が行う。
「システムで加減速を調整するため、省エネかつ一定の乗り心地になる」という。
自動列車制御装置(ATC)も組み合わせる。ATCは制限速度を管理し、速度超過時は自動ブレーキが作動する安全装置として機能。線路に流れる信号情報から制限速度を認識し、超えないように制御する。
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