「キチガイ人殺し」で罰金10万円──法務省の「侮辱罪の事例集」話題 生々しい“ネット中傷”ずらり
法務省が9月12日に公開した「侮辱罪の事例集」が、20日ごろからXで話題になっている。事例集はネット上での誹謗(ひぼう)中傷を含む侮辱の実例や、それらに対する処罰をまとめたもの。中傷の被害者や弁護士などがXで取り上げたことで、処罰の対象となる表現を端的に把握できると注目を浴びている。
法務省が9月12日に公開した「侮辱罪の事例集」が、20日ごろからXで話題になっている。事例集はネット上での誹謗(ひぼう)中傷を含む侮辱の実例や、それらに対する処罰をまとめたもの。中傷の被害者や弁護士などがXで取り上げたことで、処罰の対象となる表現を端的に把握できると注目を浴びている。
資料では、2022年7月7日から25年6月30日までに裁判の結果が確定した173事例について、各事案の詳細と処罰の内容を掲載。例えば「被害者が使用するSNSアカウントに『キチガイ人殺し』と投稿して掲載した」(原文ママ、以下同)事例では、罰金10万円が課されたという。
他にも「電車内及び駅構内において、被害者に対し、『見れば分かるだろハゲ。』『若ハゲ、お前人生終わってんなハゲてるじゃないか。』などと言った」事例や「インターネット上の掲示板に、被害者が使用するSNSアカウントのURLとともに、『スマホ逆さでこの頭身ってすごい短足デブだよね』と掲載した」事例も紹介している。いずれも罰金10万円が課されたという。
今回の事例集は、法定刑の上限が引き上げられた侮辱罪の施行状況を検証する検討会で配布資料として使われたもの。検討会は法務省が9月12日に開催した。侮辱罪を巡っては、SNS上の誹謗中傷の深刻化などを受け、22年7月7日に法定刑の上限が引き上げられた。
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