スティーブ・ジョブズ、米国の1ドル記念コインに 座禅を思わせる若き日の姿
米国造幣局は10月15日(現地時間)、記念硬貨シリーズ「アメリカン・イノベーション1ドルコイン」の2026年の新デザイン4種を公開した。このうちカリフォルニア州を代表する技術革新をたたえるデザインとして、若き日のスティーブ・ジョブズ氏の肖像が採用された。
米国造幣局は10月15日(現地時間)、記念硬貨シリーズ「アメリカン・イノベーション1ドルコイン」の2026年の新デザイン4種を公開した。このうちカリフォルニア州を代表する技術革新をたたえるデザインとして、若き日のスティーブ・ジョブズ氏の肖像が採用された。
硬貨には、座禅を思わせるような姿勢で静かに座り、思索にふけるジョブズ氏の姿が描かれている。上部には「MAKE SOMETHING WONDERFUL(すばらしいものを作ろう)」という彼の言葉が刻まれており、背景にはオークの木に覆われた丘陵地帯という「北カリフォルニアの典型的な風景」が広がる。
米国造幣局はこのデザインについて、「『テクノロジーを自然のように直感的で本質的なものに変える』という彼のビジョンに、この環境が与えた影響を示すものだ」と説明している。
ウィスコンシン州の硬貨には、1975年に発表されたスーパーコンピュータ「Cray-1」を採用。上から見た構図で、機体の形状が「Cray」と「コンピュータ」に共通する「C」の字を想起させるデザインとなっている。この他、アイオワ州の硬貨は小麦の品種改良などを手掛けた農学者のノーマン・ボーローグ博士が、ミネソタ州の硬貨は冷蔵庫を搭載した1940年代のトラックが描かれたものとなっている。
アメリカン・イノベーション1ドルコインは、米国の50州および準州・特別区における技術革新や功績をたたえることを目的に、2018年から発行されている記念硬貨シリーズ。各地の行政長官や科学分野の専門家が連携してデザインコンセプトを選定し、最終決定は財務長官が行う。
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