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Alphabet、全事業2桁成長で売上高が初の1000億ドル超 AIが牽引

Alphabetの7〜9月期の決算は、売上16%増の1023億ドルで、初の四半期1000億ドル超え。純利益も33%増ので予測を上回った。全事業が2桁成長し、AIも好調。GeminiアプリのMAUは6.5億人に達した。

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 Googleの持株会社である米Alphabetは10月29日(現地時間)、第3四半期(7月〜9月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は前年同期比16%増の1023億4600万ドルとなり、同社史上初めて四半期売上高が1000億ドルを突破した。純利益は前年同期比33%増の349億7900万ドル、希薄化後1株当たり純利益(EPS)は35%増の2.87ドルだった。

 売上高、純利益ともにアナリスト予測を大きく上回った(売上高は998億9000万ドル、1株当たり純利益は2.33ドルという予測だった)。

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Alphabet全体の業績

 AlphabetおよびGoogleのCEOであるスンダー・ピチャイ氏は発表文で「Alphabetは素晴らしい四半期を達成し、主要なすべての事業部門で2桁成長を記録した」と語った。

 同氏はまた、AIへのフルスタックアプローチが強力な勢いをもたらしていることに触れ、「Gemini」が現在、顧客からの直接API利用を通じて1分間に70億トークンを処理していることや、GeminiアプリのMAU(月間アクティブユーザー数)が6億5000万人を超えたと語った。前四半期から2億人増えたことになる。

 電話会見では、「AIは検索の拡大の瞬間を牽引している。ユーザーが当社の新しいAI体験で何ができるかを学ぶにつれて、検索にさらに頻繁に戻ってくるようになっている」と語り、AI投資が検索利用の増加に貢献していることを強調した。

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部門別売上高と総従業員数

 部門別では、「Googleサービス」セグメントの売上高は、14%増の870億5200万ドルだった。この成長は、Google検索およびその他の広告、Googleサブスクリプション、プラットフォーム、デバイス、YouTube広告の堅調な業績を反映している。(YouTube広告収入は15%増の102億6100万ドル、Google検索およびその他の広告収入は15%増の565億6700万ドル、サブスクリプション/プラットフォーム/デバイス収入は21%増の128億7000万ドル)。

 「Google Cloud」セグメントの売上高は34%増の151億5700万ドル。Google Cloud Platform のコア製品、AIインフラストラクチャ、生成AIソリューション全体での成長に牽引された。

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「Google Cloud」部門の売上高と営業利益

 Alphabetの「Other Bets」セグメントの売上高は3億4400万ドルで、営業損失は14億2600万ドルだった(前年同期の営業損失は11億2000万ドルだった)。Other Betsでは、Waymoなど、実質的な価値創造の機会があると見られる事業に引き続きリソースを集中しているとしている。

 総従業員数は、前年同期から8898人増加し、19万167人だった。

 同四半期の設備投資額(有形固定資産の購入)は、前年同期比83%増の239億5300万ドル。設備投資の大部分は、技術インフラに投じられており、そのうち約60%がサーバに、40%がデータセンターおよびネットワーキング機器に投資された。


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