70年前のバイクをモチーフにした電動アシスト自転車コンセプトモデル、ヤマハが「モビリティーショー」で展示
ヤマハ発動機は、「Japan Mobility Show 2025」で、電動アシスト付き自転車「eBike」のコンセプトモデル2台を展示している。このうち1台は、70年前に同社が発売したバイクをオマージュしたものだ。
ヤマハ発動機は、日本自動車工業会主催の展示会「Japan Mobility Show 2025」(10月30日〜11月9日、東京ビッグサイト)で、電動アシスト付き自転車「eBike」のコンセプトモデル2台を展示している。このうち1台は、70年前に同社が発売したバイクをオマージュしたものだという。
コンセプトモデルの名称は「Y-00B:BASE」。スリムなデュアルツインフレームにスリムなバッテリーを一体化し、ドライブユニットも小型化。より普通の自転車に近い外観になった。
バッテリーは軽さを重視したスリムタイプで、ユーザーの手で取り外しが可能。自宅に持ち帰ってUSB Type Cケーブルで充電できるため、例えば2つあれば手軽に交換して充電時間によるロスもなく走り出せる。
もう一つの特徴はカスタマイズ性。同時に展示した「Y-00B:Bricolage(ブリコラージュ)」は、その一例として、今年創業70周年を迎えたヤマハ発動機が、1955年に発売したバイク第一号「YA-1」をオマージュしてY-00B:BASEをカスタマイズしたものだ。
YA-1は、バイクといえば黒い重厚なデザインが一般的だった当時にあって、栗茶色でスリムな外観を採用して人気を集めたバイク。「赤トンボ」の愛称で呼ばれたという。
ブリコラージュは、車体の色やハンドル形状、ライト部にYA-1のイメージで作られている。さらによく見ると、ドライブユニットの外装がエンジンを思わせるデザインになっていたり、フレーム部に赤トンボのマークが入ってたりと細かい部分まで凝っていた。
ヤマハ発動機は「1993年に『PAS』を発売してから30年以上が経過し、多様化するニーズに応えるため拡張性とカスタマイズ性を重視した。ブリコラージュでは、YA-1へのオマージュとして、クラシックな美意識と現代のテクノロジーを融合させた」と説明。コンセプトモデルのカスタマイズ性の高さをアピールした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“令和のシティターボ”か ホンダが小型EV「Super-ONE Prototype」を初披露 26年発売へ
ホンダは29日、「Japan Mobility Show 2025」の会場で小型EV「Super-ONE Prototype」を初公開した。かつて若者に人気だった「シティターボ」を思わせるコンセプトカーだ。
BYDの軽EV「ラッコ」は26年夏発売 「日本の多くのユーザーに支持される装備を採用した」
BYD Japan Groupは29日、日本市場専用に設計した軽EV「BYD RACCO」(以下、ラッコ)のプロトタイプを「Japan Mobility Show 2025」で披露した。
走れば走るほど空気をきれいにするクルマ、マツダが披露 新燃料+CO2回収で「カーボンネガティブ」に
マツダは30日、走れば走るほどCO△△2△△を減らすというクルマ「MAZDA VISION X-COUPE」を「Japan Mobility Show 2025」で披露した。
これが次世代のカローラ トヨタ、「カローラ コンセプト」世界初公開 純ガソリンからEVまで幅広く対応
トヨタ自動車は10月29日、車の総合展示会「Japan Mobility Show 2025」のプレスデーにおいて、複数の新型車を発表した。中でも、国内外のメディアから注目を集めていたのが、「COROLLA CONCEPT」だ。
シャープ、27年度にEV参入へ テーブルやプロジェクター搭載でクルマを“家の一部”に
シャープは24日、2027年度に電気自動車(EV)市場に参入すると発表した。24年に発表した「LDK+」コンセプトを進化させた第二弾モデルを30日に開幕する「Japan Mobility Show 2025」で公開する。






