note、韓国・NAVERと資本業務提携 「作品を世界に届ける仕組み作る」
note社は11月5日、韓国NAVERと資本業務提携を締結したと発表した。NAVERから総額20億円の出資を受け、生成AIの活用やUGC(ユーザー生成コンテンツ)領域の拡大、IPの開発・展開などで協業する。
note社は11月5日、韓国NAVERと資本業務提携を締結したと発表した。NAVERから総額20億円の出資を受け、生成AIの活用やUGC(ユーザー生成コンテンツ)領域の拡大、IPの開発・展開などで協業する。クリエイターの作品を国内外へ届ける基盤づくりを強化し、2026年には新人作家の発掘・育成プロジェクトを始動するという。
今回の提携では、両社がそれぞれ持つ生成AI技術を組み合わせ、創作を支援する新たなサービスの開発に取り組む他、両社のプラットフォームや関連サービスを連携させることで、IPの相互配信やグローバル展開を検討する。
また、noteが持つクリエイター支援の実績やメディアとの結び付きと、ウェブトゥーン(縦読み漫画)をはじめとしたUGC発のコンテンツを映像化してきたNAVERの「エコシステム」を掛け合わせ、新たなIPの共同開発につなげるという。
第一弾として、note子会社のTales & Co.と、NAVER傘下のLINEマンガが連携して、新しい作家や作品の発掘・育成を進める共同プロジェクトを26年初旬に始動する。
NAVERグループは、縦読み漫画プラットフォーム「WEBTOON」を150カ国以上に展開するなど、UGC発の作品の流通やメディアミックス化の体制構築に力を入れている。韓国政府もコンテンツ産業の世界展開を後押しする中、noteは同社との連携を通じ、創作支援やコンテンツ流通の強化に取り組む考えだ。
noteの加藤貞顕CEOは今回の提携にあたり、「クリエイターの作品を韓国やアジアから、広く世界へ届ける仕組みづくりが可能になる。両社で力を合わせて、新しい創作のエコシステムを作っていく」というコメントを寄せている。
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