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BYDだけじゃない、日本メーカーもEV続々――ジャパンモビリティショーで見た、攻めたクルマたち走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/3 ページ)

10月末に開催された「Japan Mobility Show 2025」。筆者が会場を訪れて感じたのは、前回2023年と比べて国産メーカーのEVへの本気度が格段に上がっていることだ。中国BYDの軽EV市場参入、スバルの本格派ステーションワゴンEV、シャープの攻めたコンセプトカーまで、印象に残ったクルマを写真とともに紹介する。

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 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現される米Tesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。


 「Japan Mobility Show 2025(JMS 2025)」(10月31日〜11月9日、東京ビッグサイト)に行ってきました。2023年の同イベントも見分した筆者ですが、まず、最初に感じたのは、「国産メーカーからのEVが増えた」という点です。2023年当時もEVの出展はありましたが、コンセプトカー的な印象が先立ち、夢はあっても、本当に発売されるの? という思いが先行してました。

 しかし、今回は、国内メーカーもこぞってEVに本気モードで取り組んできたという印象です。本稿では、動力源に関係なく筆者が個人的に気になったクルマを中心に写真を交えてご紹介します。

スバル得意のステーションワゴン型EV

 一般的には地味な存在ながらも、今回、筆者が最もときめいたのが、スバルの「トレイルシーカー」です。いわゆるステーションワゴン型のEVです。EVというとセダンかSUVが目立ちます。ステーションワゴン型をラインアップするのは、BMWなどドイツのメーカーが中心でした。ここに、国産メーカーとしてスバルが一石を投じたわけです。

 発売は、2026年春頃を予定しています。担当説明員によると、最上級グレードは、四輪駆動で前後に167kW出力のモーター(約227馬力相当)を積み、0-100km/h加速が約4.5秒を目標に開発しているとのこと。筆者の乗るTesla Model 3 ロングレンジAWDと同等です。あの凄まじい加速がステーションワゴンで味わえるということです。


全長×全幅×全高(4845×1860×1675)と機械式駐車場探しに苦労しそうなサイズ

BYDの本気度を感じた軽自動車EV

 中国のBYDが日本独自の規格である軽自動車市場に参入してきます。車名は「ラッコ」と、海獣の種族名を車名にしています。日本で人気のカテゴリーである、スライドドア付のスーパーハイト型という直球ど真ん中で勝負です。日本導入は2026年夏を予定しているそうです。バッテリー容量や航続距離は未発表ながら、日産「サクラ」やホンダ「N-ONE e:」を凌駕するコスパで登場したら、軽EV市場が活性化しそうです。


リアのテールライトにはBYDのロゴが光る。文字が光るテールライトを国交省が認可するかどうか注視したい

まさにEV界のバケモノ的スーパーカー

 BYDのハイエンドブランドであるヤンワンの「Yangwang U9」には度肝を抜かれました。最高速度496.22km/hと世界最速EVとしての記録を持っています。また、独自車体制御システムを利用して車体をジャンプさせる動画が話題になりました。

Yangwang U9がジャンプすることで、コースのくぼみや蒔かれたスパイクを飛び越して走行する

アルファロメオやアウディ出身のドイツ人デザイナーによるスタイル。日本で型式認定を取れるのだろうか

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