東宝、新会員ID「TOHO-ONE」26年3月開始 映画・演劇・物販を横断、1000万人規模目指す

[ITmedia]

　東宝は12月3日、映画や演劇、物販などグループの顧客IDを統合し、新会員サービス「TOHO-ONE」を2026年3月に開始すると発表した。約400万人の既存会員を基盤に、2032年までに1000万人規模の会員サービスを目指す。

「TOHO-ONE」（出典：TOHO-ONE公式Webサイト）

　TOHO-ONEは、TOHOシネマズの「シネマイレージ」や演劇チケット予約サービス「東宝ナビザーブ」、アニメ作品グッズを販売する「TOHO animation STORE ONLINE」など、各種会員サービスの顧客IDを統合して開始。既存サービスのポイントや鑑賞・購入履歴はTOHO-ONEに引き継がれる。

　料金プランは、年会費無料の「ライトプラン」、500円の「スタンダードプラン」、3000円の「プレミアムプラン」の3種類。ポイントの還元率はライトが1％、スタンダードとプレミアムは2％で、いずれも商品購入やチケット支払いに充当可能だ。

各プランの特典（出典：プレスリリース）

　会員は、ためたポイントを「1ポイント＝1円」として利用できるほか、有料会員はより還元率の高い特典「ポイントリワード」にも交換可能。例えば、240ポイントで2000円相当の映画鑑賞券と交換できる特典などを想定しているという。

　有料プランでは、毎週火曜日に1300円で映画を鑑賞できる「TOHO-ONEメンバーデイ」や、映画のチケットを通常より3時間早く買える早期購入特典、オンラインストアでのグッズ交換特典、日比谷シャンテでの割引特典などを用意。さらにプレミアムプランでは、演劇チケットの先行抽選や貸切公演の申し込み権などの特典を設けた。

有料会員向けの映画特典（出典：TOHO-ONE公式Webサイト）

有料会員向けの演劇特典（出典：同上）

　また、「1人1アカウント制」や「メール・SMS認証」を導入し、本人確認とセキュリティを強化。不正購入の抑止や転売対策の強化も図るとしている。