Amazon、「Fire TV」の「Alexa+」で「あの映画のあのシーンにジャンプして」を可能に(北米で)
Amazonは、Fire TVに新機能「Jump to the Scene」を追加した。プライムビデオの映画で、特定のシーンを言葉で説明するだけで直接再生できるプライム会員向け機能だ。新生成AIアシスタント「Alexa+」で可能となり、複雑なリクエストも理解する。この機能は現在、北米で英語でのみ提供されている。
米Amazonは12月3日(現地時間)、メディア端末「Fire TV」に、プライム会員が映画の特定のシーンを言葉で説明するだけで、そのシーンを直接再生できるプライム会員向け新機能「Jump to the Scene」を追加したと発表した。新生成AIアシスタント「Alexa+」で可能にしたものだ。Alexa+は現在、北米で英語でのみ提供されている。
Fire TVに搭載されたAlexa+は、ユーザーが友人との会話のように見たいシーンを具体的に説明するだけで、プライムビデオ上でその正確な瞬間を特定し、再生を開始する。AIは、シーンの具体的な内容、登場人物の名前、有名なセリフなど、複雑な表現を理解して対象を絞り込むことができるという。この機能は、数千本のプライムビデオ作品を対象に提供が開始されており、今後、対応作品やテレビ番組への拡大が予定されている。
使い方は、Fire TVデバイスに向けてAlexa+に話しかけるだけだ。リモコンや対応デバイスのマイクに向かって、「Alexa、<映画名>の<シーンの説明>にジャンプして」と依頼することで、数秒で該当シーンの再生が始まる。
Amazonは、具体的な例として以下のようなリクエストを紹介した。
- ジョシュアが「shall we play a game?」と言うシーンにジャンプして(「ウォー・ゲーム」)
- 「レイダース/失われたアーク」の岩が追いかけるシーンにジャンプして
- ジョン・マクレーンが「come out to the coast, we’ll get together, have a few laughs」というシーンにジャンプして(「ダイ・ハード」)
この機能の対象となる映画は、プライム会員特典に含まれる作品か、プライムビデオで購入またはレンタルした作品に限定される。
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