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ソニー「α7 V」登場、実際に触れて分かった“次のスタンダード”の意味荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/4 ページ)

ソニーから、αシリーズの中核にしてスタンダードモデル「α7」の5代目にあたる「α7V」が発表された。体験会で実機に触ってきたので、その感想も含めてリポートしたい。

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 ソニーから、αシリーズの中核にしてスタンダードモデル「α7」の5代目にあたる「α7V」が発表された。コピーは「Redefine basic」。直訳すると「ベーシックを再定義せよ」……日本語のコピーは「塗り替えろ」だ。


基本デザインは先代「α7 IV」と変わらないが、中身が大幅に強化された「α7 V」

 前モデルにあたる「α7IV」の登場が2021年12月なので、あれから4年。その間に高画素機の「α7R V」コンパクトな「α7C II」や「α7 CR」グローバルシャッター方式センサーを搭載した「α9 III」フラッグシップモデルの「α1 II」と多くのモデルが登場し、その間に多くの蓄積があった。

 α7 Vはスタンダードモデルとしてその4年分を含めて設計し直したモデルと思ってよさそうだ。ソニーの体験会で実機に触ってきたので、その感想も含めてリポートしたい。

部分積層型センサー+新型画像処理エンジンでレベルアップ

 α7 Vの一番の進化点はイメージセンサーと画像処理エンジン。これは要注目ポイントだ。


イメージセンサーが新開発の部分積層型センサーになって従来比4.5倍の高速読み出しに対応

 画素数はα7 IVと同じ3300万画素ながら、新開発の「部分積層型」センサーを搭載。読み出し速度が前モデルの約4.5倍に向上した。完全な積層型センサーのα1シリーズには及ばないが、高速読み出しはAFの高速化、連写の高速化、さらにローリングシャッター歪みの軽減に効いてくる。

 画質も向上し、ダイナミックレンジも前モデルの15ストップ(段)から16ストップ(段)に広がり、2倍の階調の広さを実現した。


体験会にて、α7 Vで撮影。明暗差があるシーンでもハイライト部の階調が残っているのが分かる

 画像処理エンジンも新開発のもの。

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